2013年度「乳源ヤオ族自治県桂頭鎮紅嶺村委郷村道路舗装計画」
(視察日時:2017年3月21日)
2013年度、日本国政府は桂頭鎮紅嶺村に対して道路2本、計3.8kmの舗装費用96,239米ドルの資金援助を行いました。
本プロジェクトの実施により、桂頭鎮37,655人の日常生活における移動の困難が緩和されました。また、鎮の中心にある市場や病院、学校へも天候に関わらず毎日安心して移動できるようになり住民の生活も大きく改善されることとなりました。さらに、同地で栽培されたミカンやスイカといった農産物の外地での販売が可能となり、これら農産物の運搬、各種商品の流通といった経済活動の促進にもつながっています。
視察時には、同地のプロジェクト責任者より「これまで、雨天時には道がぬかるみ何日も通行が困難な状態が続いて住民の生活に不便をもたらしていましたが、草の根援助によって私たちのこの大きな悩みも解決されることになりました。住民たちも日本の援助であることをみな理解しており、非常に感謝しています。」という言葉が伝えられました。舗装した2本の道路入り口には、それぞれ草の根援助を記念するプレートが設置されています。
このように、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」は農村地域における住民の生活環境改善・向上に非常に大きな役割を担っており、草の根レベルでの多様なニーズにきめ細かく対応ができる援助として高い評価を得ています。
