2013年度「金秀ヤオ族自治県金秀鎮金田小学校学生宿舎建設計画」
(視察日時:2016年10月31日)
視察時に金田小学校の生徒からもらった手紙にはこんな内容が書かれていました。
「ここへ学びに来ると聞いた時はとても不安で、自分たちが新しい学校の生活と環境に慣れることができるかどうか心配していました。ですが、先生は私たちのためにトイレやベランダの付いた広くて快適な宿舎を用意してくださり、家にいる時と同じように温かな気持ちになることができ安心しました。先生は、この宿舎を建ててくださり、私たちが安心して学習することができるようになったのは日本領事館のみなさまのおかげだと教えてくれました。遠い所にいるにも関わらず、私たちヤオ族の小学生のことを考えてくださり本当にありがとうございます。みなさんの関心をいただいて、今後私たちはさらに学習に励み、ヤオ族の村から世界へ羽ばたき、日本の子どもたちと手を取り合って一緒に友好の橋を架けてすばらしい未来を作っていきます。」
2013年度、日本国政府は金田小学校に対して新しい学生宿舎の建設費用97,442米ドルの資金援助を行いました。以前は、遠方から通行の困難な山道を徒歩で通学していましたが、完成後は通学の不便と安全上の問題が解決され安心して学習に取り組めるようになりました。同宿舎には「中日友好金田小学宿舎楼」という名前が付けられました。
現在、同校では198名の生徒が学んでおり、援助による宿舎には107名が寄宿しています。宿舎はまだ完成したばかりで、とても新しく、室内は生徒たちによってきれいに整理・整頓されています。
宿舎完成後には、同校は中心小学校としての役割を担うようになり、生徒数も増加しました。今後も、当援助による宿舎は同地域の子どもたちが安心して学習するためにとても重要な役割を持つと考えられます。
当館は今後も「草の根・人間の安全保障無償資金協力援助」を通して、日中両国の友好関係がよりいっそう深まることを願っています。
なお、本プロジェクト完成にあたってはコクヨ株式会社より同校の生徒へ学習ノート360冊が寄贈されました。
