2012年度「鐘山県公安鎮連携小学校建設計画」事後視察

広西チワン族自治区・賀州市
2012年度「鐘山県公安鎮連携小学校建設計画」
(視察日時:2016年11月1日)

 2012年、日本国政府は鐘山県の小学校に対し校舎1棟の建設資金106,754米ドルを援助しました。プロジェクト実施以前の校舎は、建物が老朽化し深刻な問題となっていましたが、完成後には生徒及び教員が安心して授業を行える安全な学習環境を確保することができるようになりました。
 現在、援助による校舎では約180名の生徒が学んでおり、一部には少数民族の生徒も含まれます。視察時には、生徒たちが新しい教室でいきいきと学ぶ様子が見うけられました。また、生徒代表から受け取った感謝状には「以前は落ち着いて授業を受けることができるかどうか先生や親たちも心配していましたが、現在は日本国政府の援助を受けて校舎が新しくなったので安心して学習できます。本当にありがとうございます。」という言葉が書かれていました。
 このように、わが国の「草の根・人間の安全保障無償資金協力援助」は、農村地域における教育環境の改善に大きな役割を持っています。当館は今後も本プロジェクトを通して、日中両国の友好関係がよりいっそう深まることを願っています
 なお、本プロジェクト完成にあたってはコクヨ株式会社より同校の生徒へ学習ノート700冊が寄贈されました。