2011年度「泰寧県連携初等教育環境改善計画」事後視察

福建省・三明市
2011年度「泰寧県連携初等教育環境改善計画」
(視察日時:2016年3月9日)

 プロジェクト実施以前の豊元小学校の校舎は、老朽化と災害により倒壊の危険性があり、生徒たちは一時的に他校へと通わざるを得ない状況でした。そこで、日本国政府は同校に対して新校舎1棟の建設に対して109,704米ドルの資金援助を行い問題の解決をはかりました。
 現在、同校には半径4kmの地域から120名の生徒が通っています。完成後、生徒と教員が安心して学習できる環境が確保されました。視察時には、新しい校舎で生徒たちが教室で真剣に学習に取り組む様子も見られました。同校校長からは「完成後、生徒たちが同校へまた通うことができるようになり、家族たちの心配も解消されました。また、学習環境が大きく改善されたことで農村地域の学校においても都市部と同じような水準の教育を受けることができるようになり、本当に感謝しています。」という言葉が伝えられました。今後も生徒が増加する見込みがあるため、草の根援助による新しい校舎はより大きな効果を発揮することが期待されます。
 このように、わが国の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」は農村地域の教育環境の改善に大いに役立っています。
なお、同校のプロジェクト完成にあたってコクヨノート株式会社より生徒へ840冊の学習ノートが寄贈されました。