2011年度「建オウ市連携初等教育環境改善計画」事後視察

福建省・南平市
2011年度「建オウ市連携初等教育環境改善計画」
(視察日時:2016年3月8日)

 
 2011年度、日本国政府は豊楽九三小学校に対して新しい校舎1棟の建設に対する99,976米ドルの資金援助を行いました。以前、同校では中国政府による学校の統廃合や、新しい工業地区の建設によって労働者が増加したため、同校へ通う生徒も年々増加しており教室の不足が問題となっていました。
本プロジェクト完成後には生徒が充実した学習環境を確保することができるようになり、教員も安心して授業を行うことができるようになりました。現在、同校では周辺の7つの村の571名の生徒が学んでいます。草の根援助による校舎では、4年生から6年生のクラスが設けられ、視察時にも新しい机でいきいきと学ぶ様子が見受けられました。
 日本国の援助を記念するプレートは校舎の建物壁面に設置され、教員が生徒に日頃からその旨を伝えているといいます。生徒数は今後も増加する見込みであるため、新校舎は教員、生徒のよりよい学習環境のためにとても重要な役割を担っていることが分かります。
 なお、今回の視察時には、コクヨノート株式会社より同校の生徒へ1,200冊の学習ノートが寄贈されました。
 当館は、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を通して、日中両国の友好関係がいっそう深まることを願っています。