2008年度「広西チワン族自治区柳州市三江トン族自治県八江郷汾水小学校校舎建設計画」フォローアップ視察

広西チワン族自治区・柳州市
「広西チワン族自治区柳州市三江トン族自治県八江郷汾水小学校校舎建設計画」
(視察日時:2015年11月25日)


 2015年11月25日、当館は広西チワン族自治区・柳州市において「広西チワン族自治区柳州市三江トン族自治県八江郷汾水小学校校舎建設計画」プロジェクトのフォローアップ視察を実施しました。

 プロジェクト実施以前、同校の生徒及び教員たちは老朽化が激しく、崩壊の可能性もある危険な校舎を使用していました。そこで、2008年、日本国政府は同校に対して校舎1棟の建設費用57,068米ドルの援助を行いました。
 完成後は、これらの問題が解決され、安全な環境で、安心して学習することができるようになりました。現在、同校では178名の生徒が学んでおり、その全生徒がミャオ族です。
 学校は、山と河に囲まれた地域に位置し、付近には民家以外の建物はほとんどありません。そのため生徒たちにとって学校は、安全に学習できるだけでなく、放課後の遊び場としても大切な存在です。また、多くの生徒の保護者たちは遠くまで仕事へ出かけて帰りも遅くなるため、子どもたちは学校で友人たちと遊びながら待つことが多いようです。視察時にも、多くの生徒たちが校舎で学習したり、校庭でのびのびと遊んだりする様子が見られました。
 
 このように、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」は、農村の少数民族地域の教育環境改善に大きな役割を担っています。当館は、今後も本プロジェクトを通して、日中両国の友好関係がよりいっそう深まることを願っています。