総領事からの御挨拶

令和5年9月24日
在広州日本国総領事館
 皆様、こんにちは。このたび、在広州日本国総領事として着任いたしました貴島善子(きじま よしこ)と申します。

 日中の交流は2000年以上、留学僧の空海が長崎から福建省赤岸村に上陸したのが804年、隠元大師が福州から長崎に渡航されたのが1654年、孫文氏の初来日が128年前の1895年、中華人民共和国の74年の歴史のうち日本との国交をもった時代は既に51年、そして改革開放とともに日中平和友好条約を締結し、今年締結45周年を迎えます。

 当館が管轄する広東省、福建省、海南省、広西チワン族自治区は、それほどまでに日中間の悠久の歴史の舞台として登場する場所であり、同時に、現代中国の経済成長を牽引し、今、果敢に新しい技術の試行に挑もうとする企業を惹きつける挑戦の地であり、製造業をはじめとする数多くの日系企業が進出し、在留邦人も1万人を超える、日本にとって極めて重要な地域です。

 このような土地に総領事として赴任することができ、心を踊らせており、同時に、その重責に改めて思いをいたしております。

 どんな時代でも、総領事館の任務は、第一に在留邦人の皆様の安心安全な生活、第二に、日系企業の皆様の円滑な活動への支援、そして、両国間の相互理解の促進です。

 皆様からのご意見やご要望に耳を傾けたく、また、積極的に各地を訪問させていただきます。様々な機会に皆様に直接お目にかかることができることをとても楽しみにしています。

 国と国の関係といえども、その実質は人が作るものです。二千年の交流史こそ私達の永遠の基礎、私達の歩む一歩ずつが今後の日中関係の基石です。総領事館一体となって尽力していく所存ですので、皆様方の御支援と御協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。



 
2023年9月24日
在広州日本国総領事
貴島 善子