令和7年度天皇誕生日祝賀レセプションの開催

令和8年3月12日
3月10日、当館は、花園酒店において、令和7年度天皇誕生日祝賀レセプションを開催しました。
 

今次レセプションでは、広東省、福建省、海南省、広西チワン族自治区の政府、企業、文化・教育界の皆様、在留邦人代表、領事団より700名を超える賓客に御出席いただきました。

 

貴島総領事は挨拶の中で、お茶のおもてなしについて具体例をあげながら両国交流のあり方について述べました。また、ビジネス交流の重要性、文化交流、スポーツや芸術の国際交流などの重要性について述べました。

会場では、広汽豊田汽車有限公司の御協力により人気BEVの「bZ3X」をディスプレーしました。また、剣道や空手道場の子供メンバー達中心の演技、茶道の体験コーナー、華南に拠点をおく3流派による生け花作品展示、握り寿司コーナーや公邸料理人によるすきやきコーナー、そして多くの日系企業と地方自治体事務所によるブース出展を通じて高品質な日本製品、日本食品、サービス、多様な地方の魅力、日本の伝統文化等を賓客にアピールしました。


なお、貴島総領事による挨拶全文は以下のとおりです。
 
ご来場の皆様、
本日は天皇誕生日祝賀レセプションに、ご多忙の中、また、遠路はるばる、ご臨席賜り、誠にありがとうございます。
 
ところで、私の愛する華南文化の一つがお茶のおもてなしです。熱情溢れるおもてなしは中国人の美徳だと思いますが、華南ではともかくお茶用テーブルに「座座座」と座らされ、潮州の单丛、武夷山の大紅袍、安溪の鉄観音、鶴山の紅茶、広西の油茶や海南の野生のお茶、年代物の普洱茶などなど主人の自慢のお茶が供されます。
 
日本の茶道もよく知られていますが、お茶を、喉を潤すための飲み物ということを超えて、客をもてなし、人との距離を縮め、気持ちを繋ぐ、交流の場を創り出す効用を大切にする文化は、日中両国の交流の中から、それぞれに育んできたと考えます。
 
今、国際社会が「協議より武力行使」、「対話よりも一方的な発信」、「ビジネスよりも制裁」に彩られつつある中でも、私は、ここ華南の地で、中国の、日本の、各国の友人とともに、お茶を飲み交わしながら、大いに議論をしてきました。誰もが文化やスポーツの交流を楽しみ、グローバルなビジネス協力を欲していることを深く知りました。
 
そういう皆様が集う今日のレセプションだからこそ、今日は3つの考えを共有させていただきたいと思います。
 
まず、私達の目指す自由貿易世界はビジネスピープル・オリエンティッドであるべきです。富を産み出し、新時代の技術のイノベーションを実現しているのは、人であり、人が集まり、協力するからビジネスは生まれるのです。GDPは結果であり、人がグローバルな場で自由に公平にビジネスを展開できるように支えること、そんな環境を整えることこそ政府の役割です。APECの本来的な目的もここにあります。11月に深圳で開催される首脳会議では、元気な中国の民間企業、改革開放以来中国人とともに歩んできた日系はじめ各国の企業の協力を阻害しないよう、自由で開かれたアジア太平洋のビジネス環境が実現できるよう、建設的な議論が展開されることを期待します。
 
日中ビジネスについて言うなら、おまえはどこの国の外交官なんだ?と言われそうなほど、私は、日本の経済界に向かって、大湾区の躍進と深圳のイノベーションを解説し、百聞は一見に如かず!と来訪を呼びかけています。JALとANAは日本への直行便を維持しています。実は、今年、広州・深圳に大型経済ミッション団が訪れたいと打診されていました。どれも延期になってしまいましたが、春節に帰国して確認しましたところ、日本のビジネス界側の訪中意欲は依然消えてません。どうか、この中国一、海外との貿易と投資の先頭を走ってこられた華南のビジネスマンにおかれましては、ビジネス交流の道を閉ざさないでください。華南の本領を発揮し続けてください。
 
第二に、国際交易都市は国際交流都市としての魅力を常に発展させるべきです。古来、貿易港には自国と異国の文物が集まり、好奇心旺盛な人々の間で交流が始まり、新たな文化が創り出されてきました。広州はそうした交易と国際交流の街でした。だからこそ広州は中国一の美食の街であると同時に、長年和食料理店数世界一の都市でもあり、クリエイティヴな和食でミシュランを目指そうという中国人料理人も出てくる場所なのだと思います。広州と深圳に挟まれ客家も多い东莞市は、日本のキティちゃんやガンダム、米国のスパイダーマン等のフィギア製造で有名な街です。それが今、IPの街として、OEM製造だけでなく、中国産IPを産み出す街としての歩みを始めています。世界的なブランドを生み出せる街を目指して尽力されている姿に敬意を表します。同時に、国産も海外産も自由に集まる文化交流の場として発展してきた華南の心意気を持ち続けていただけることを願ってやみません。
 
最後に、交流は素晴らしいものだ、という、素直な気持ちを忘れないようにしたいと思います。今年のミラノ・コルティナ・オリンピックにおいては、北京で金メダルを獲得したスノウボーダーの苏翊鸣選手が、今回銅メダルであったにもかかわらず、金メダルをとった若い日本選手の頭をゴシゴシなでながら祝福をした姿が、スポーツマンシップと友情を示したとして日中両国で話題になりました。スポーツや芸術に国境はないこと、ともに自分のパフォーマンスに全力を尽くすからこそ、分かち合える気持ちがあること、人々に感動をもたらし得ることを、私達は知っています。これこそ私達が次の世代に必ず伝えていくべきことです。スポーツや芸術の国際交流を政府が支援し推進すべき理由はそこにあると思います。
 
今年は、冬季オリンピック・パラリンピック、サッカー・ワールドカップのみならず、9月と10月には、「アジア競技大会・アジアパラ競技大会」が広東省との友好交流県である愛知県で開催されます。これに限らず、観光、ビジネス、交流目的の訪日を歓迎いたします。
 
そして、今日のレセプション会場においては、茶道の呈茶コーナー、日本産花卉を使った生け花作品の展示、和食や日本産のお酒の試飲、剣道・空手道パフォーマンス等を準備しております。皆様も、是非、日中文化交流の発展と継続の成果を体験体感していただければ幸いです。
 
天皇陛下は66歳の誕生日にあたり、引き続き世界各地で紛争が続き、自然災害も発生していることに言及され、世界に平和と安定がもたらされ、人々が安心して暮らすことのできる社会が一日も早く訪れることを切に願う、と話されました。在広州日本国総領事館としては、2026年も、交流を守るための努力を続けていきます。皆様のご支援とご協力をいただければ幸いです。





【御協力いただいた日系企業等】(順不同)
アサヒビール株式会社、イビデン物産株式会社、岩谷気具(珠海)有限公司広州分公司、キッコーマン(上海)貿易有限公司、キヤノン(中国)有限公司広州分公司、麒麟(中国)投資有限公司、広汽トヨタ自動車有限会社、広州広熱商貿有限公司、広州ヤクルト、サントリー(中国)投資有限公司、尚覚貿易(深圳)株式会社、全日本空輸株式会社、大連三島食品有限公司、宝酒造食品有限公司広州分公司、日本航空広州支店、パナソニック・万宝APビューティ・リビング(広州)有限公司、万歳寿司、三菱商事(広州)有限公司、明治(中国)投資有限公司広州分公司、深圳市和煜貿易有限公司
 
【御協力いただいた地方自治体】(順不同)
茨城県営業戦略部県産品販売課、大分県上海事務所、大阪市、沖縄県(沖縄県産業振興公社上海代表所)、熊本県、公益財団法人群馬県産業支援機構群馬県上海事務所、自治体国際化協会北京事務所、長崎県上海事務所、長野県、新潟県・新潟市、日本公益財団法人愛知産業振興機構上海代表処、日本公益財団法人横浜企業経営支援財団上海代表処、日本国滋賀県、兵庫県香港経済交流事務所、福岡県香港事務所、福岡市、福島県上海事務所、宮城県大連事務所
 
【御協力いただいたその他団体】(順不同)
日本貿易振興機構広州事務所、日本政府観光局(JNTO)広州事務所、i.k.o.国際空手道連盟極真空手広州同好会、池坊広東支部、小原流花道広州支部、広州草花薈、広州純剣館、深圳剣道協会