新型コロナウイルス感染症(北京市での感染拡大に伴う動き)

北京市で,6月11日以降,連日,新型コロナウイルス肺炎の確定診断症例が新たに確認されています。これを受け,北京以外の複数の地域において,北京市内の中・高リスク地区に14日以内に訪問した者を隔離する旨を発表していますので,ご注意下さい。

現時点で当館が把握している当館管轄地域(広東省,福建省,海南省,広西チワン族自治区)における北京市からの来訪者に対する特別措置の概要は以下の通りですが,各地域の政策は変更される可能性がありますので,常に最新情報の入手につとめてください。

広東省

14日以内に高リスク地区への訪問歴がある者は,広東省に入境後,14日間の集中医学観察を行うとしています。また,14日以内に中リスク地区への訪問歴がある者は,広東省に入境した当日に核酸検査を行い,その際の具体的状況により自宅での医学観察を行うとしています。


深セン市
過去14日以内に北京市内の「中」及び「高」リスク以外からの来訪者に対しては,社区等に報告し自主的な健康状況観察を行うことに加え,14日間は公共交通機関の利用をしない等を求めるとともに,発熱等の症状がある場合には,速やかに指定医療機関を受診(その際,北京への訪問歴を申告する)するよう求めています。

福建省

福州市
北京市内の「中」及び「高」リスク地区への訪問歴がある者に対しては,14日間の集中隔離医学観察及び核酸検査を求めるとともに,北京市内「中」及び「高」リスク地区以外への訪問歴がある者に対しては,核酸検査を受けることを推奨しています。また,不要不急の北京訪問をしないこと等を呼びかけています。


厦門市
6月15日以降,北京市内の中リスク地区への訪問歴がある者は,自宅がある方は自宅で,自宅がない方は集中隔離施設での14日間の隔離を求めています。また,高リスク地区からの来訪者に対しては,集中隔離施設での14日間の隔離を求めています。これに加え,北京市内の「中」及び「高」リスク地区への訪問歴がある者は,到着時に核酸検査及び血清抗体検査証明書の提出を求めています。なお,核酸検査等の証明書を出せない者は厦門市到着時に検査を受けることが出来るとしつつも,当該地区への訪問歴がある者は,核酸検査等を受けてから厦門市を来訪することを推奨しています。

海南省

5月30日以降に「北京新発地農産品卸売市場」を訪問した者,もしくは,市場関係者と接触した者は速やかに社区に報告し,社区の指示に従い核酸検査を受けることとしています。また,不要不急の北京市内の「中」及び「高」リスク地区を訪問しないこと等を呼びかけています。

広西チワン族自治区

5月30日午前0時以降,北京市からの来訪者は,緑色の健康コード及び来訪前14日以内に実施した核酸検査結果を携帯するよう求めるとともに,入境時に核酸検査を1回実施するとしています。なお,核酸検査の証明書を出せない者は2回の核酸検査を実施するとしています。 また,不要不急の「高」リスク地区を訪問しないことを求めているほか,北京市からの来訪者に対しては,社区等に報告することを求めるとともに,以下3点を求めています。
●5月30日0時以降に「北京新発地農産品卸売市場」を訪問した者,もしくは,市場関係者と接触した者は一律14日間の集中隔離医学観察とする。
●6月14日0時以降に「高」リスク地区から入境した者に対しては,14日間の集中医学観察を実施する他,「中」リスク地区からの来訪者に対しては,自宅がある方は自宅で,自宅がない方は集中隔離施設での14日間の医学観察とする。
●6月14日0時以降に北京市から入境した者に対しては,自主的な14日間の健康状況観察に加え,仕事等以外の不要不急の外出を行わないよう求めるとともに,発熱等の症状がある場合には,速やかに指定医療機関を受診する。

南寧市
北京市内の「中」及び「高」リスク地区からの来訪者に対して,来訪前7日以内に実施した核酸検査結果を携帯するよう求めるとともに,北京市の健康コード及び南寧市の健康コード双方が緑である場合,入境が許可されます。また,北京市内の低リスク地区からの来訪者に対しては,広西チワン族自治区の健康コードが緑である場合,入境が許可されます。


感染症リスクのある地域への移動について

北京市内の複数の地区の感染症リスク評価が「中リスク」に変更されていますので,移動の際にはご注意ください。リスク評価は感染症発生状況により変動します。下記の中国国務院のプログラム(以下のリンク)等で確認するように努めてください。
http://app.www.gov.cn/govdata/gov/202003/25/456514/article.html