広東省衛生計画生育委員会は,2015年の広東省感染症統計を発表しています。
1 新規感染者数の多い疾患は以下のとおりです
(1)手足口病 373,198人(死亡者数6人)
(2)肝炎 172,075人 (50人)
B型肝炎 143,304人 (38人)
(3)赤痢,腸チフス等でない感染性下痢症 119,909人 (0人)
(4)肺結核 79,304人 (102人)
(5)梅毒 50,019人 (11人)
(6)その他の疾患として HIV 7,070人(860人),淋病 16,989人(16,989人),デング熱 1,683人(0人),鳥インフルエンザA(H7N9) 70人(31人)等があります。
2 死亡者数の多い疾患は以下のとおりです。
(1) AIDSを含むHIV 860人
(2) 肺結核 102人
(3) 肝炎 50人
(4) 狂犬病 48人
(5) 鳥インフルエンザA(H7N9) 31人
3 領事館からの一口メモ
手足口病は5月頃がピークです。接触感染となりますので,清潔にしましょう。
下痢症に関しては,熱いものを熱いうちに飲食しましょう。
梅毒,淋病,HIV,B型肝炎などは性交渉で感染しますので,ご注意ください。
哺乳類に噛まれたら,狂犬病を考えて24時間以内にワクチンを接種しましょう。
デング熱等にかんしては,虫に刺されないようにしましょう。
季節性インフルエンザは広東省では3-7月がピークです。
肺結核に関しては,咳が長く続くようなら医療機関を受診しましょう。
(了)