海外安全対策情報(定期報告:1月~3月)


当館の海外安全対策情報(定期報告:1月~3月)を以下のとおり報告申し上げる。
1 治安情勢及び一般犯罪の傾向
(1)一般犯罪の発生状況
今期,当館管内における邦人が関係する一般犯罪被害の認知件数は8件8名で,前期(2015年10月~12月)より1件1名の増加となっている(前年同期比2件2名増)。
今期の犯罪被害の内訳はスリ1件,居空1件,車上荒らし2件,空き巣2件,横領1件,強盗1件となっている。
犯罪被害には計上していない遺失案件(13件13名)にも,真に遺失か盗難被害かの判断ができないケースが含まれている。
地域別の犯罪被害件数は,広東省8件となっている。


(2)一般犯罪の主な事例
スリ
  広東省(広州市1件)で発生。
事例:広州市地下鉄の車内にて旅券入りのバッグを盗まれた。
車上荒らし
  広東省(広州市2件)で発生。
事例:飲食店の駐車場に車を駐車し、バッグをその車中に置いたまま食事に出かけたところ,バックガラスを割られバッグを盗まれた。
居空
  広東省(佛山市1件)で発生。
事例:就寝中にリビングから泥棒に侵入され、バッグ、パソコ
空き巣
  広東省(広州市1件、深セン市1件)で発生。
事例:ホテルから外出する際,旅券の入った鞄をベッドの上に置いたまま外出し,30分ほどして旅券を置き忘れてきたことに気づいたため、ホテルへ戻ったところ,旅券がなくなっていた。部屋のクリーニングが終了していたので、クリーニングスタッフに盗まれたと思われる。
横領;
  広東省(広州市1件)で発生。
事例:元従業員により会社の金を横領された。
強盗
  広東省(深セン市1件)で発生。
事例:白タクに乗車中,運転手を含む複数の者から財布,携帯電話を奪われた。


2 殺人・強盗等凶悪犯罪による邦人被害の事例
(1) 強盗傷害・強盗
 邦人被害にかかる事件は認知していない。
(2) 殺人
 邦人被害にかかる事件は認知していない。
(3) 強姦
 邦人被害にかかる事件は認知していない。
(4) 傷害致死
 邦人被害にかかる事件は認知していない。

3 誘拐・脅迫事件発生状況
   邦人被害にかかる事件は認知していない。

4 テロ・爆弾事件発生状況
   管内における当該事件の発生は認知していない。

5 対日感情
   尖閣諸島関連抗議活動等は2012年9月18日を最後に発生していないものの,潜在的に反日感情を有する者も存在するので注意を要する。

6 日本企業の安全に関わる諸問題
   中国国内において,会社移転や撤退のための従業員解雇を行う際,従業員に対し事前に十分な通知を行っていなかったこと,及び十分な保障を受けられない等の原因により,会社関係者が軟禁される事件が発生している。

7 日本人安全対策のためにとった具体的措置
(1)注意喚起及び情報発信
   下記情報を当館ホームページに掲載するとともに,当館メールマガジン登録者や当館安全対策連絡協議会会員等にメール送信して注意喚起等を実施した。
海外安全対策情報(定期報告:10月~12月)(1月11日)
海外における麻しん(はしか)の発症に備えた注意(1月27日)
狂犬病にかかる注意喚起(1月27日)  
北朝鮮による「人工衛星」と称する弾道ミサイル発射について(2月5日)
北朝鮮による「人工衛星」と称する弾道ミサイル発射について(2月6日)
季節性インフルエンザにかかる注意喚起(3月23日)
 (了)