草の根無償支援協力プロジェクト竣工式典
平成21年度「広東省韶関市翁源県江尾鎮衛生院総合棟建設計画」
(2011年12月7日)
日本国政府の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」(以下「草の根無償資金協力」)のプロジェクトとして89,540米ドル(約60万人民元相当)の支援を実施した、広東省韶関市翁源県江尾鎮衛生院の総合棟が完成し、12月7日同衛生院において竣工式が開催されました。
今回の竣工式には、当館から大濱健志領事が、また現地側から、包玉蘭・翁源県副県長、周紀軍・韶関市副秘書長及びプロジェクト関係者等が出席しました。また、多数の地元の方々が見学に訪れ、式典は盛大に挙行されました。地元メディアによる取材が行われるなど、地域の関心が高いことが伺われた竣工式となりました。

完成した総合棟

竣工式で挨拶する大濱領事 竣工式のテープカットの模様

地元政府関係者と記念写真 「草の根無償資金協力」記念プレート
「広東省韶関市翁源県江尾鎮衛生院総合棟建設計画」とは
「草の根無償資金協力」により、同省韶関市翁源県江尾鎮衛生院において総合棟を建設したプロジェクトです。
江尾鎮は、2004年に紅嶺、仙鶴、江尾の3つの鎮が合併してできた鎮で、人口は約4万人です。鎮の主要な産業は農業で、米、とうもろこし、さとうきび、桃、蘭の生産が盛んに行われ、特に蘭の生産は全国的にも有名で、海外にも輸出されています。
同衛生院は1958年に設立し、同鎮及び周辺の鎮に住む住民に対し医療サービスを提供しています。一日当たりの平均患者数は百数十名以上であり、地域住民の同衛生院に対するニーズは高いものの、1992年に建設された外来棟は、老朽化が進み、壁が剥がれ、亀裂が入り、天井にも雨水が染み込むなど、倒壊の可能性があるC級危険建築物に認定されていました。
このような現状を改善するため、日本国政府は「草の根無償資金協力」によって、鉄筋コンクリート造3階建ての総合棟を建設する資金を援助しました。
総合棟の完成によって、同衛生院の職員は安全な環境で医療に専念することができ、同鎮及び周辺鎮の住民に対し、よりよい医療サービスを提供することができるようになりました。
<プロジェクト実施前の衛生院の様子>

環境の悪い病室 壁が剥がれ落ちている診察室
<プロジェクト実施後の衛生院の様子>

太陽の入る明るい病室 薬品が整っている注射室

事務室 広くきれいな廊下
竣工式後に行われた視察では、新しい総合棟の完成によって、江尾鎮全体の医療環境が改善され、地域住民に対してより充実した医療サービスを提供できるようになったことが確認できました。1日当たりの平均患者数は百数十名以上であり、現在の入院患者数は約30名に上ります。高度な医療技術を必要とする重大な疾病の治療は難しいものの、地域の人々が通常罹患するような大抵の疾病に関しては、治療が可能になり、人々が安心して通院できる病院となっています。また、診療時間は、基本的に24時間365日対応となっており、夜間における急患に対応した夜診も実施するなど、地元民の安心感や満足度は極めて高いものとなっています。
当館は、今回の「草の根無償資金協力」を通じて同省の貧困地域における医療環境の改善及び地域の繁栄に寄与し、日本と韶関市との友好協力関係がさらに深まり、日中両国民の友好関係がいっそう促進されることを願っています。