草の根無償支援協力プロジェクト竣工式典
平成20年度広西壮族自治区柳州市三江トン族自治県八江郷汾水小学校校舎建設計画
(2010年9月27日)
日本国政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力(以下「草の根無償資金協力」)プロジェクトとして57,068米ドル(約38.8万人民元)の支援を実施した「広西壮族自治区柳州市三江トン族自治県八江郷汾水小学校校舎建設計画」の工事が完了し、2010年9月27日、現地においてプロジェクトの竣工式が開催されました。
村民、生徒等によるトン族の民族楽器の演奏
竣工式には、当館から中島新領事が、また現地側から、甄毅翔・柳州市外事僑務弁公室副主任、姚顕文・三江県教育局書記、呉勝遠・汾水小学校校長、及びプロジェクト関係者等が出席しました。県庁所在地からの道が細く、ぬかるんでいて、到着予定時間が遅れてしまったにもかかわらず、学校の教師、生徒、また多数の村民の方々が民族楽器を奏で視察を歓迎してくれ、心のこもった竣工式が開催されました。

竣工式の様子。生徒と村民(保護者)が集合
竣工式では、県教育局からの案件内容説明、校長や生徒代表からの感謝の言葉が述べられ、その中でも、呉校長や生徒が述べた、粗末で危険な校舎から抜け出すことができて本当に嬉しいとの言葉には実感が感じられました。村内には、他にめぼしい建物はなく、新校舎は村で一番近代的といっても過言ではないほどで、先生、生徒だけでなく、村民からも感謝の意が伝えらました。

生徒代表からの感謝の挨拶

竣工式後の記念撮影
時間が遅く、夕闇の中での竣工式となった
【柳州市三江侗族自治県八江郷汾水小学校校舎建設計画】 とは
八江郷汾水村は、国家級貧困村のひとつで、人口は約2,475人(ミャオ族82%、トン族12%)です。住民は主に稲作などの農業に従事していますが、山に囲まれ、耕地も少なく、経済発展が遅れており、農民1人あたりの平均収入は850元前後に留まっています。
汾水小学校は1950年代に設立され、現在の学生数196人です。2008年当時、木造2階建ての校舎及び木造レンガ2階建ての校舎がありましたが、教室数が不足しているため、年長クラスと4年生は中干村落・岑牛村落で授業を行っていました。校舎は老朽化が進んでおり、D級危険建築物に認定され、2008年1月の大雪では更に深刻な被害を受け、使用できなくなりました。
このため、当館による現地視察等を経て、新校舎(鉄筋コンクリート製3階建て、434㎡、9室)の建設を支援することとなりました。校舎完成後は、学生が新しい安全な校舎で学習できるようになりました。

援助前の木造校舎

援助前の木造校舎1階教室(床が凸凹なため、石を置いて机を平らにしている)

草の根援助で建てられた新校舎

新校舎の教室
草の根無償資金協力は、 日本国民の中国国民に対する友好の架け橋であり、友誼の証です。柳州市においては、1996年度以来、今回のプロジェクトを含めて合計6件、約32.3万米ドルを支援してきました。当館は、今回の草の根無償支援協力を通じて、日本と柳州市との友好協力関係が更に深まり、 日本国民と中国国民のさまざまな分野での交流が、より一層活発になることを願っています。