最近、当館管内で企業駐在員としてではなく、個人レベルで滞在されていた邦人の方が急な病気により緊急に入院し、手術などによる手当や治療を受け、或いは亡くなられる案件が発生して、その結果として数百万円に上る高額の医療費が発生したものの、海外での傷病で保障を受けられる保険に加入していなかったため、病院から請求される医療費の支払いに窮するという事態が相次いで発生しています。こうしたケースの場合、通常であれば関係者から連絡を受けた当館が、外務省を通じて日本にいるご家族と連絡を取り合いながら必要な支援を行うこととしていますが、しかしながら最近のケースでは、日本にいるご家族が、一切の支援を拒絶されるなどの例もありました。政府としても、邦人の生命に関わることと十分理解していますが、他方、国民の税金を充当した上で、こうした方々の医療費を肩代わりするとの制度は存在しません。
今後もこうしたケースが各地で続いた場合、中国側の病院は外国人を入院させたり治療を行おうとする場合に、相当な額の前払い金を入金しないと対応してくれないなどの影響が懸念され、真に緊急の対応が必要な場合に病院側とトラブルが発生する可能性が予想されます。
当館では、平素の業務を通して、特に広東省や福建省内では、会社を興そうとの希望を持たれる邦人の方が、こうした万一の場合の備えを持たずに個人レベルで中国に入られる例が多いとの印象を受けています。この機会に、海外でのお仕事に関わられている皆様には、万一の場合に相応の保障が受けられる保険への加入を図っていただき、安心して仕事に精励できるよう事前の環境を自ら整えていただきたいと願っています。同時に、当地に在留されている邦人の皆様からフリーで活動されているご友人や知人にも広く声を掛けていただければ幸甚です。
~海外保険加入の勧め~
掲載